上の投稿の続きです。
イタリア滞在時に欧州の歌合戦、ユーロビジョンソングコンテストを見ました。
過去7年ほど毎年見ています。ヨーロッパの国々から代表ミュージシャンが集まって、毎年歌合戦をするのです。そして視聴者も投票できるので視聴者参加型のコンテストです。
最初の数年こそ、夫は変なコンテストだと批判的だったのですが、ここ数年は黙って一緒に見るようになりました。見てると確かに、とりあえずプロデューサーにやらされてる感のあるミュージシャンもいるし、とにかく過去の優勝曲を真似ただけ、みたいなものもあるし、勝ちに行くための戦略ありきで作った歌というかダンサーや演出でどうにか目立とうみたいなのもあって、何だか胡散臭い、と思うのは分かります。
でも、ここに選ばれて出てくるまでに色んな苦労はしているだろうし、かなりの数の人が関わって開催されているコンテストなので、そう思うと私にはいつも感動の材料でした。
去年も楽しみにしていたのですが、コロナのせいで史上初めて開催されず、その代わりにネットフリックスでユーロビジョンソングコンテストのパロディ映画を見ました。
The story of fire sagaというタイトルです。
すごいのが、これを製作した時は2020年がこんな事になると予定されていなかったところです。なのに開催が中止されたので、2020年はコンテストの代わりにこのパロディ映画を見たという人は多かったそうです。
最初はチープなパロディだろう、と思ってたのですが見始めたら上出来なパロディの質で爆笑の連続でした。7年前から見てたからこそ分かった、あるあるが満載で、夫も大好きなコメディ俳優が出てる映画をここまで楽しめたのは、私と一緒に文句を言いながらコンテストを見て、あるあるを知ってたからだろうと。
過去の出場者のパロディで、やたら火を使った演出で派手にやったり、辛そうに歌う人がいたり、東欧の人は東欧の人に投票しがち、とかギリシャとサイプロスが互いに好きあってそう、とかフランスの審査員代表はみんなが英語を喋る中、かたくなにフランス語を突き通す、など知ってる傾向だからこそ楽しめました。
しかも製作はアメリカで、ユーロの付くヨーロッパのコンテストには関係がない国というところが良いですね。製作と主演のウィルファレルは奥さんがスウェーデンの人らしいので、ヨーロッパに縁があるようです。
毎年投票をしてきましたが、だいたい2か国に投票しています。贔屓などなしで、本当に良いと思ったミュージシャンのいる国へ。ドイツは毎年、ほぼ最下位です…笑 でも私はこっそり応援しています。今年はスイスもかなり良いところまで行って、もしや優勝するのでは!?とはらはらドキドキだったのですが、イタリアが優勝しました。
何を隠そう、私もイタリアに投票したので優勝が決まった時は嬉しかったです。バンドが喜びの涙を流す姿を見て私もうるうるしてしまいました、というか泣いた笑
フィンランドにも投票しました。今年はこの二か国がロックを演奏して、他の国の感動的な歌よりもロックでエネルギーを発散する感じが私にはしっくりきました。去年から制限された生活の中でのうっ憤を晴らす、的な気持ちで。。
そして、イタリア滞在中だったのでイタリア語が心地よく感じた、というのもあります。気になる方は優勝したイタリアのロックを聞いてみて下さい。
Måneskin というバンドのZitti E Buoniという曲です。次の日なんて外に出て、イタリアの人にイタリアが優勝しましたね!おめでとう!と話しかけたい気持ちにかられました。やりませんでしたけど...
以前、投票した中でパフォーマンスが圧倒的だな、と思った国に投票した時はその国が優勝しました。今年はそこまで圧倒的じゃないなあ、と個人的に思った年は私が投票した国はあまり人気がありませんでした。
2014年のオーストリアのConchita Wurst - Rise Like a Phoenix は圧倒的でした。彼の気迫が凄かった。他の国のミュージシャンに比べて、彼の。。いや彼女の?ゆるぎない自信がビシビシ伝わってきました。
2017年はポルトガルのSalvador Sobral - Amar pelos doisが優勝しましたが、これも個人的には忘れられない曲です。他の国が火やアニメを使った演出でどっかんどっかん派手にやってる中、こんなシンプルな歌で、人のこころを掴むなんて。。。とちょっと聞きながら泣いてました笑 この曲はコンテストの後に買って今もたまに聞いています。
今の所この3回のコンテストで私が投票した国が優勝していますが、優勝していない国でもいい曲は結構あって、何年経っても忘れられないものもあります。結局は好みの問題なので、優勝すれば良いってものでもないですが、自分が良いと思った曲が他の人からも支持されているのが分かるのは嬉しいです。リアルタイムで分かりますしね。
そして、今回このコンテストを見ながら、ああそうだ、私はこうやって色んな国があって色んな文化があって、皆違っている中、違いを見せ合い、交わり合うのが好きだったんだ、と思いました。だから国際何とか...という分野にいつも関わってきたんだった、と。
外国暮らしが日常になって忘れていましたが、色んな文化が交わり合う化学反応を見るのが好きだったんだな、と。それができない去年からの流れは少し悲しくもあります、でも今までと違う形でこれからも関わり合うのだろうし、時代の変化には適応していかないとな、とちょっと思いました。変化が好きなので合ってるとは思うのですが、仕方ない、仕方ない、と抑えていた好きなモノがここにあったんだな、と実感しました。
相変わらず自分の好きなものが分かってるようで分かっていません。
悲しいこと辛い事、不服な事について思いを巡らす時間が長いのかもしれません。
もっと好きなモノに注力したいなぁ。。
ご興味のある方はリンク先を見て音楽を聴いてみて下さい。
では~
アデー♡
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