スイスすごろく++スタートはドイツ++

計らずもドイツからスイス(ドイツ語圏)へ移住 両国の生活を比べつつサバイバル方法/学習記録をメモしていきたいと思います。

誰もいないホテルへ その①

昨日は外でピクニックができるほど暖かかったのに、今日は朝起きたらまた雪が降っていました。今も降り続けています。

 

しとしと... クリスマスはとっくに過ぎ去ったのに、クリスマスを思い出してしまいます。この寒さが過ぎたら春が始まるのでしょうか。晴れたり降ったり、春のお天気です。

 

この雪を見て、思い出しました。去年のスキーシーズンが始まった位に雪のある所へ行った事です。スイスの我が家の近くでも少し降っていましたが、家から電車で数時間の場所へある、スキー場近くの街では雪が綺麗に積もるだろう、と聞いて三泊四日ほど滞在する事にしました。

 

まだ、繁盛期ではなかったので、平日にスイス鉄道の一等車に乗ると車両はガラガラでした。実際の所、スイスで混んでいる、というのはあまり経験した事がないので(ドイツ比、日本比)だいたいスペースが開いているのでガラガラ、と言っても特別驚くほどではなかったです。もちろん私見ですが。

 

ホテル予約をしたときは、私たちが滞在する時期には雪がもっと降り始めますよ、位の予報だったのに出発した日に信じられないほど降り始めてしまい、最初に乗っていた電車は目的地まで走ってくれたのですが、乗り換えて乗るはずだった電車は雪の重みで線路に木が倒れてしまったので、走れなくなってしまいました。

 

横殴りの雪が降る中、乗り換え駅の外に出て駅員さんに聞きました、どこへ行けばいいですか?と。代替えバスがあるからそれに乗って下さい、と言われました。

このバスに乗ったら本当に目的地へ着きますか?と聞いたところ『分かりません。できることはやってみます。』と言われました...

 

本音だったんでしょうけども、、雪に慣れた駅員さんが言う位のコメントだ...大丈夫だろうかと思いつつ代替えバスに乗り込みました。最初の電車がガラガラだったのがウソの様に、バスの中は満員になりました。コロナ対策の距離感維持なんて無理だな、これは、と思いました。

 

距離感を保つために一等車を予約したのに、結局こんな展開になるなら意味なかったな、と思いつつ、大雪になる日に移動しようっていうんだから、そりゃこういう事にもなるわな..と思いました。

 

バスは運転手さんと、スイス鉄道のおえらい方なのかスキンヘッドに真っ黒のスーツを着た男性がおられて、指揮をとられてるようでした。この方が昨年までスイスの大統領をしていたアランベルセ氏に似ていました。

https://c.nau.ch/i/4wM98zKWAGgxLv63oYQ5OWYJynqX1rNVRDmkOa2B/680/alain-berset-coronavirus.webp

引用元:

Corona-Skeptiker beschimpfen Berset am ZFF als «Volksverräter»

 

まず最初にその方が乗客に向かって、『みなさん、こんにちは。スイスドイツ語が分かる人は?』と聞いて、乗客が『はい、スイスドイツ語で大丈夫です。』と答えていました。

そこから説明で、最終目的地の○○へ向かいますが、▼▼までこのバスが行って、そこで別の電車に乗り換えてもらいます、と言われました。その後、バスが走りだしました。

 

雪がどんどん降ってくる...まだ駅近くの街の間を走っている時は良かったのですが、どんどんうねり道の山道を上へ上へと登っていくと、山の高さに比例して、もしこのバスが滑って山から落っこちたらどうしよう、という恐怖心が湧いてきました。

どうしよう...怖い... と思いつつ、アランベルセ元大統領に似ている指揮官を見ては、彼の堂々とした姿を確認して安心し、大丈夫、あの人がケロっとしてるから大丈夫なはず、、と思いつつ...え?これどこまで上がって行くんですか、どこまでこの道は蛇行し続けるんですか?と静かに不安になっていました。

 

薄暗いなりにもまだ夕方で白っぽかった空の色が、夜になるにつれてどんどん暗くなってきました。バスのライトで照らされた手前の道は雪が降っているのがよく見えましたが、普通座席の窓からはもう真っ暗な木々の生い茂った山の中しか見えなくなりました。それでもどんどん雪が降ってきているのが分かりました。除雪車が対向車としてやってきた時は、道幅がないのでバスもバックして除雪車を先に通して、その後に来る車も端へよけて。それも大雪の降る中、バスの運転手さんとスイス元大統領似の指揮官が降りて、対向車によけ方を指示していました。

 

バスの運転手さんの綺麗な制服(ベスト)が濡れていました...

指揮官のスーツも雪でもちろん濡れていました...仕事とは言え大変だ、、こんな雪の中、乗客を送り届ける為に例外業務に対応だなんて、頭が上がりません。この人たち、今日は家に帰れるのだろうか。電車が走らないなら駅宿舎で寝るのだろうか、と思ったり。家族は心配していないだろうか、と思ったり。

 

はらはらしながらも、予定時間を大幅に過ぎ、乗り換え予定だった▼▼にやっとバスが到着しました。そして分かった事ですが、なんとそこからの電車も大雪で線路が塞がれて走れない、とのこと。一体どうなるのかと思っていたら、バスがそのまま最終目的地まで何とか走ります、というので一瞬車内が『おお!』とどよめきました。

 

その乗換駅▼▼では若いお母さんと小さな男の子が来る予定だけど来れなくなった電車を待っていました。駅、と言っても木造りの可愛い一軒家の様な駅舎なので、何もなくて寒かったと思います。指揮官がその親子を迎えに行って、彼らも私たちのバスに乗り込みました。他人事ながらちょっとほっとしました。指揮官に見つけてもらえてよかったね...あんなところで立ち往生したら大変なことになってただろうから。

 

バスは引き続き走り続け、何とか最終目的地に到着しました。

乗客の私たちは、思わず感極まって拍手して感謝の言葉を述べました。

妙な一体感が生まれていたと思います。そして、スイス元大統領似の指揮官の事は私の頭の中では途中から完全に本物の元大統領扱いになっていて、彼とこの数時間一緒にバスの中で生き延びた様な気持ちなっていました笑

 

仕事なんだからやって当たり前だろ、と言ったらそれまでなのかもしれませんが、あんな大雪の中私たちを安全に送り届けてくれたことに感謝しかありません。

私は車も運転できないし、ましてバスなんて...と普段思っているので余計に大げさに感謝してしまうのかもしれません。自分のできない事をしてくれる人がいて、私の生活は成り立っているので。

 

長くなってしまったので、タイトルの誰もいないホテルへの話はその②で書きたいと思います。

 

では~

 

アデー♡

 

 

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