1月の新学期の一番最初の日だったと思います。
いつも行かないスーパーに行きました。ちょうど12時過ぎだったので、スーパー近くの小学生達がお昼ご飯の為に家に帰るか、そのまま授業は終わって家に帰るのか、詳細は知らないのですが、小さな子供達がリュックサックの様な所謂こちらのランドセルを背負って歩いているのを見かけました。
スーパーでたまごを取りに行こうと思っている時に『すみません、助けてくれませんか?』と5m先位に居た小さな男の子に言われました。
たぶん日本で言えば小学一年生なんじゃないかな、という位の小さな男の子でダウンジャケットがふわふわで背の低い彼より存在感がありました。頭にはニット帽、背中には大きなこちらのランドセル的リュックサック。こちらの低学年の子供達が身に着けている、反射板付きベストも身に着けていました。印象的にはダウンジャケットとリュックサックがどうしても大きいので、ぱっと見は何だか身に着けているものに守られてまるまるした男の子、という感じ。
一体、何の助けが必要なのだろう、と緊張しながら近づいていったらリンツのリンドールというチョコレートの量り売りを手伝ってほしい、との事でした。
チョコの量り売りか...確かに計量器が明らかに男の子の背よりも高い所にあったので、量れないよね、と思いつつチョコレートを入れる透明の袋を取って、好きなチョコレートをここに入れてみて、と言い入れてもらいました。
八つ位を袋に入れて量ってみた時に初めて、100グラムが約5フラン(本日のレート 約584円)という事に気づきました。男の子に、そういえばいくら持ってるのかな?と聞いたら小さな小さな財布からめっちゃ小さい小銭が出てきました笑
何かの機会で得た小銭をちょっとずつ貯めてたんだろうな、と思うと何て可愛らしいのかしらん、とじんわりしたのですが、5円玉みたいなのも結構あったので、一瞬、チョコレートを本当に買える位の金額があるのだろうか...と疑ってしまいました。
男の子の湿った手の上に並べて、ひとつひとつ数えて、計算してみると合計が2フランちょっとだったので、チョコレートの数を減らして何とかその金額内で納まるようにしました。『これでチョコレートが買えるよ。レジに持って行って大丈夫だよ。』と言うと、男の子はありがとう!と言ってレジの方へ向かいました。
普段あんなに小さな子と関わる事もあまりないし、なんせ子供にスイスドイツ語で話しかけられるとちゃんと理解できるだろうか、と一瞬緊張してしまうので妙にドキドキしました。悪い大人だと思われるのも嫌じゃないですか... 私も小さい頃は近所の知らない人に話しかけて助けてもらったことも何度かあるし、大人になった自分が急にあの時の大人みたいな役割をするなんて!と、ちょっと驚いてしまったんです。
男の子がレジの方に行って、レジの女性が彼の持っている小銭を数えて『よし、金額はちゃんと揃ってる。』と言ってるのを見たので、安心してスーパーで買い物を続けていたら先ほどの男の子がレジの女性と一緒に量り売りの所に戻ってきました。
なにごと!?ちゃんと量ったよね?何か間違ってたの?と焦ったら、どうやら一つ別の種類に交換したかったらしく、ビターチョコを選んでいました...
そ、そんな、、ビターチョコはビッターやで、苦いんやで、大丈夫なん?と思いましたが、交換したいんだったら良いさ...好きにしたらいいさ... 彼の面倒を見るバトンはレジの女性に渡されたから私はもう関与できませんしね、、とちょっと切なくなりました笑(具体的には一緒に選んだチョコの種類を交換されてた部分なんですけどね笑)
記憶に残っていないところでも、小さい頃は私もこうやって色んな人に助けられてきたんだろうなぁ、なんて思いながら家に帰りました。
ビターチョコ、ちゃんと食べれたのかな。
意外とビターでも無かったりするのかな。
私もリンドールの量り売り、やってみようかな。。そういえばリンツってスイスのブランドですよね、チューリッヒに本社があるし。甘い物に興味が無さ過ぎてピンときませんでしたが折角なので次にスーパーに行ったら量り売りでビターチョコを買ってみます。
では~
またブログにご訪問下さると嬉しいです。
アデー♡