スイスすごろく++スタートはドイツ++

計らずもドイツからスイス(ドイツ語圏)へ移住 両国の生活を比べつつサバイバル方法/学習記録をメモしていきたいと思います。

もう無理だと思った話

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去年の秋の終わり頃にグリンデルヴァルドという所に行った話です。

ユングフラウという山まで行くためにこの辺りに宿泊する人が多い、という立派な観光地です。

数日滞在して、そのうちの1日を簡単な山歩き(主に平地を歩くか下山メイン)にあてることにしました。

まずはバスとロープウェイを乗り継いで、Firstという所まで。こんな名前ですけど英語のファーストとは何の関係もなく、ドイツ語でフィアストと呼びます。到着したら、そこから明示されたハイキングコースに沿って歩くだけ、というプランでした。

最初は、いいお天気に恵まれて、美しい山の上の湖も見れるし平坦な道を行くだけだし、楽しいわ~ 幸せだわ~ と思ってたのですが、あまり人がいないな、と思ってた所を歩き始めてから雲行きが怪しくなりました。

山の上なので雪がある道もあり、最初はザクザク強気で登ってたのですが、ふと気がついたら道が凍っていて、普通の登山シューズでは簡単にツルッと滑ってしまう状態でした。ただの平坦な道で滑るだけでも十分危ないのに、道幅が雪のせいで50㎝位しかない所で凍った道…左側を見たら、いわゆる谷底状態で運が悪けりゃ数百メートルを落っこちてさらばマイライフ状態でした。右側を見たら、さっき美しいと思った湖で、運が悪けりゃ30m転がり落ちて湖にちゃぽん、またはドボン、状態でした。

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あ、これは無理だわ…
久しぶりに無理過ぎるわ…
戻りたい…戻らないと下手すりゃさらばマイライフですやん、、と軽く恐怖で震えてしまいました。

立ち往生してしまったところ、何とか凍った道を前に進めた夫が、先の道を見てくる、この先もこれが続くようなら危険なので引き返そう、と見に行きました。

待ってる間、最悪の事態も考えて夫が山から落ちたら冗談抜きで救助ヘリに連絡しないといけないので、スマホを携帯してたか確認しました。

遠くから手を振る夫が、この先は雪もなくてただ下山するだけだから引き返すより簡単だし、安全だから何とかこっちへおいで~ と言うのです。

半泣きになって前に進みました。。
幸い、登山用の杖?スティックを一本持っていたので、それでアイス状態の道に突き刺し、足場を固定して、一歩一歩進みましたが、あの杖がなかったら無理だったと思います。

運動神経の良い人なら未だしも、私にそんな能力は備わってませんし高所が怖いのでくらくらしてきて、もう終わった…もう無理…しかし、こんなしょーもない事で人生諦めてどうするんだ!と奮い立たせ何とか前に進みました。あ、もちろん神頼みも。神様仏さま~ 欧州生活してるしキリストさま~ ついでにマリアさま~ とふざけるのも大概にしろよ、と言われそうですが本気でした。。

いや、本当に怖かったです…
そのハイキングコースが閉められる直前の時期だったので、やっぱり雪が積もって氷になり始める時期には危険だからコースを進むのも禁止になるんだな、と今回身をもって理解しました。

決して山を舐めていた訳ではありません。スイスで育った人の山歩きは簡単だよ、のアドバイスなんて絶対にあてにならないので私達はひたすら初心者コースを歩くのみ、と決めていたのに…雪の経験値がなかったのです。。

ちなみに、恐怖の凍った道を行く手前で反対側から一人で歩いてきた50代後半位の女性に話しかけ、この先の道がどうなってるかと聞いたのですが、普通の山登りよ~ と言ってました。でも、Firstからじゃなくてグリンデルヴァルドから登ってきてたんですよね… 標高約1000mの所から2000mの所まで登ってくるとか。。いや…尋常じゃない。どう考えても普通じゃないし。(え?スイスでは普通なの?)

後で下山中に手前を歩く20代前半位の女性も見かけたのですが、一人でもの凄いスピードで下山していきました…私達は下山ですらヘトヘトだったのに。。

そういえば一人で山歩きの女性をスイスで結構見る気がするんですが、気のせいかな。私が気にしてるからかな。一人で数時間、黙々と歩くというのは私も好きなのでハイキングコースを知ってる山の近くに住むことがあればやってみたいと思います。妙な勘違いが多い人生ですので、命に関わることを一人でやる勇気はないのです。。

今回、山歩きに選んだFirstという場所ですが、韓国ドラマ『愛の不時着』で主人公二人の再会シーンが撮影された場所だと、後になってそういうサイトを見て知りました。偶然再会する場所なんですけど、私達はバスとロープウェイに乗って行った、そこそこ旅路の必要な場所だったので、偶然にしてもあんな山の上に行く!?せめて街中の方が再会確率高そうじゃない?という突っ込みを入れてしまいました。劇中シーンではちゃんとチューリッヒの街中を何度もうろうろして探していたので、街中で見つからんから山の上に行ったんじゃろ、その方がロマンチックじゃしの、、と。

こんなことがあったので、それ以来、山歩きはもっと気を付けよう、装備をしっかりしておこうと簡単なハイキングでも気をつけるようになりました。

そして、怖かった体験として語り継がれることも決定です。

ああ、本当に怖かった(´Д`|||)

ではでは~

また ブログにお越しいただけると嬉しいです\(^-^)/