スイスすごろく++スタートはドイツ++

計らずもドイツからスイス(ドイツ語圏)へ移住 両国の生活を比べつつサバイバル方法/学習記録をメモしていきたいと思います。

8か月ぶりのチューリッヒシアター

Schauspielhaus Zürich -- Creative Commons Attribution

 

 

www.do-sui.com

 

二月に最後に訪れたチューリッヒシアターに八か月ぶりに行ってきました。

二月に鑑賞した投稿についてはご興味のある方は上の投稿をご覧ください↑。

 

二月の鑑賞後の二、三週間後にはスイスのロックダウンが始まり劇場に行けなくなり、数か月後に再開され、先日ちょうど時間ができたので久しぶりに見にいってきました。

今回も、前回と同様に半額になる月曜日に鑑賞しました。今回は前回のかなり後ろの方の席ではなく、一階席の真ん中あたりでチケットを取ってみました。

 

八か月ぶりの劇場、この数か月の間に何度か劇場の前を通ることはありましたが入りはしなかったので、劇場前に到着して、場内の灯りがついていて外でお酒を飲み、たばこを吸う人達を見て少しほっとしました。また、この夜の時間にワクワクしながら劇場に来れるんだ、と。

 

前回鑑賞時はスイスではコロナって何?関係ないでしょ、位だったので開演前には無料の解説があり、それを聞くために館内は人でひしめき合っていましたが、今回は当然のこと解説はありませんでした。ワインなどの飲料も買って中で飲めたのですが、それも外でのみ飲酒できるようで、外で飲んでいる人が多かったです。

 

中に入るとマスク着用義務があり、入り口で消毒液で手を消毒してクロークに上着をマフラーを渡しましたが、クロークの人も当然のことマスクをしていました。

座席に着いて驚いたのが、予約時にはどこの座席が距離を取る為に空けられているかは表示されていなかったのですが、実際に行ってみると座席が一つおきに使用禁止になっていました。私達は連続した座席、例えばA列の14と13を予約したけれど、13は使用不可になっていて、実際に座れるのは14と12、という具合でした。どの列もそうだったみたいです。

 

そして、前回見に来た時に結構いた年配の方々が今回は本当に少なくて、驚きました。確かに例の疫病でリスクのある世代と言われているので、それを考えると人のひしめきあった劇場には来たくても躊躇するしか今はないのかな、と思います。

 

上演が始まる前は座席に座って幕が開くのを待つのが一般的だと思うのですが、役者さんが既に幕の前に数人立っていて、人が入ってくる度に掛け声を出すので座席についていた人はクスクス笑ったり、入ってきた人は驚いて反応したりしていました。

 

前に来た時は気にしなかったけど、今回は劇場の大きさを気にしてみたら小さく感じて、こんな小さなところだったのか、と思ったのですが後で確認してみたら750席でチューリッヒ市では一番大きな劇場になるのだそうです。かなり小さく感じたのはドイツで行った3、4都市のシアターより小さいからかと思ったのですがドイツで見にいった劇場の座席数を調べると800-900のものが多く、さほど変わらなかったのでベルリンの1500席やオペラハウスの1500席ほどの座席数の規模と記憶がこんがらがっていたようです。(チューリッヒシアターの劇場はここの一か所だけではなく他にもいくつかあります)

 

二月に見に来た時は仕事で疲弊している上に週始まりの月曜日。そして見終わったら23時頃で睡眠時間が短くなる、などを心配してベストコンディションではありませんでした。今回は仕事もなく次の日に早起きの必要もなく健康状態も良好だったので、集中して見れました。

 

二月から十月までのこの八か月の間、私だけでなく世界中の人が影響を受けて色んな事が変わったので、ただ久しぶりに見に来ただけとは違うな、と思いました。劇場の対策もとられ、役者さん、劇場関係者への影響は職場の事務仕事が在勤に変更されただけの私とは違う。想像してみようにも範囲が広すぎて劇場関係者の心情など私には到底分かりきれるはずもないな、と。

 

この数か月、自分の心と体のバランスを崩さないように気を付けてきたと思います。そして直接生き方を揺さぶられるほどの変化は私個人の生活にはありませんでした。仕方ない、ここは変更して適応しておこう、と割り切れるものばかり。もちろん捉え方は人それぞれなので人によっては人生への影響が大きいと考えられるものもあると思います。

 

なので、自分的にはこの数か月、選べるものの中から出来るだけ自分にとって良いものを厳選して、淡々と生きることをこなして来たぞ、と思っていたのですがお芝居を見ながら、生の熱気ってやっぱりインターネットで画面から見てるものとは違うと再確認させられました。私はただ見ているだけなのに、熱気が伝わってくる。役者さんも劇場の人も、誰かが作ってるのが見えるし感じられる。観客の熱気も興奮も。そして鑑賞中の劇場への敬意と幕が下りた後の大きな拍手で自分の気持ちを伝えたい、という湧き出てくる感情。

 

コロナ以前だって知っていたし持っていた感覚でしたが、今回は淡々と『うまく生きているぞ』という感覚でいながら興奮を抑え気味だったんだと気づきました。眠っていたものがまたひょこっと顔を出したような。演じることを生業としている役者さんの気持ちを考えると私の割り切って抑えている感覚以上の、劇場で演じたいという気持ちがあったんだろうな、とも思いました。

 

見終わった後は満足して、また来月気になるものを見に来よう、と新しいプログラムを手にとって見ていました。ロックダウン後の脚本家の気持ちなどが書かれたプログラムで、読んでいて胸が詰まりました。私はあの頃どうしていただろう。在勤に変わって、時短勤務になり、変更にまだワクワクどきどきしていたな。他の人はどうだったのだろう、と思いましたが今となっては感傷的になるものをあえて読みたいとは思いません。いつか全てが落ち着いたら読み返してもいいかもしれませんが。

 

そうこうしている内に、スイスの新規感染者はまた跳ね上がり新しい対策として文化活動は50人以下と制限されてしまったので、また劇場がしまるのか、せっかく来月からまた鑑賞を再開したいと思っていたのに!とショックを受けつつ念のためチューリッヒシアターのサイトを確認しにいきました。するとなんと、50人の観客向けに上演を続けると書いていました!詳細は以下の引用とサイトを確認してください。

 

Ja, wir spielen weiter,
für 50 Besucher*innen

«Wie grossartig es doch ist, wieder im Pfauen zu sitzen und sich mitreissen zu lassen von dieser Energie!» schrieb der Journalist Daniel Binswanger noch vorgestern in der Republik. Doch bereits einen Tag später waren wir aufgrund der verschärften Massnahmen des Bundesrates gegen die Pandemie mit einer schwierigen Entscheidung konfrontiert: können, wollen, sollen wir spielen, wenn ab Donnerstag, 29. Oktober 2020, nur noch 50 Personen im Zuschauerraum erlaubt sind und die Covid-19-Fallzahlen stark ansteigen?

Ja, wir wollen weiter spielen. Wir möchten Ihnen Theater ermöglichen, gerade auch in diesen Zeiten. Da wir davon ausgehen, dass diese Massnahme uns eine ganze Weile begleiten wird, spielen wir für Sie - mit bewährtem Schutzkonzept weiter, solange es die Situation erlaubt. «Wir sind davon überzeugt, dass unser Publikum dankbar ist für Momente, in denen andere Gefühls- und Denkwelten erlebbar werden

www.schauspielhaus.ch

 

これは嬉しいニュースです。上の引用にも書かれていることですが、観客として本当にこの時期に生の熱気を感じられることは淡々と上手く生活してきた、と思っていた身にとってもかなり良い気分転換になったし頭で考えて仕方ないと抑え込んでいた気持ちを上手く消化できた気がするし、この先に何か明るい事があるかもしれないという希望ももたらしてくれました。

 

文化活動って生きていく為に必死になっている時、余裕のない時にはそんなもの、と優先されずらいものだと思います。でも新しいアイデアや気持ちを豊かにしてくれて希望や興奮をもたらしてくれるもの。こういうのが削られていくのは残念で仕方がありません、そして納得もできません。

 

三月から今までドイツやスイスの知人、友人、親戚が感染した話を聞き、感染経路を聞けば職場や学校などやはり身近な人と何時間も会話し接する状況が元の様だったので、劇場でこうやってきちんと対策が取られて他の観客と喋ることもなく鑑賞するだけなのに文化活動まで制限されるというのは方向性が違うのでは?と。三月の最初の方なら何が感染経路か特定しにくかったので、一斉にロックダウンして対応したのは分かりますが、今は多少なりとも経路が見えてきているのに…正直、規制すべきはプライベートでの関わりではないのかな、と。職場も在勤できる分野はそうするべきなのにそこまで取り締まらず、企業の判断にまかせているし。。

 

朝の混んだ通勤電車に乗って職場に行く人は規制されず、劇場で距離を取って鑑賞することは規制されるのか、と。もちろん現場に出てお仕事しないといけない職種もあるのでそれは、そうするしかないですがIT部門で在勤可能なのにそれをさせない会社があると聞くとむなしくなってしまいます。

 

いや、せっかくのチューリッヒシアターに関する投稿がしんみり怒りっぽく終わってしまうのは避けたいので、とりあえず無理くり明るく終わらせたいと思います!

 

チューリッヒシアターのチケットを買えるかな?とサイトを見てみたら50席だけなのでやはり売り切れ続出でした(´台`)アチャー。…しゃーない。

 また地味にちょくちょくサイトをチェックしてみよう。

 

お読み下さりありがとうございました。

またご訪問いただけると嬉しいです!

 

ではでは~

 

 

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