スイスすごろく++スタートはドイツ++

計らずもドイツからスイス(ドイツ語圏)へ移住 両国の生活を比べつつサバイバル方法/学習記録をメモしていきたいと思います。

スイスとドイツの働き方の間で

Between

気が付けばスイスで働き始めて約一年半になります。ブログの最初の方で就職活動中の事も書いていたので、あの時期からもう二年程経っているのかと思うと時間の流れの早さに驚いています。

 

まだ約一年半ですが、スイスで働きながらドイツとの働き方の違いに戸惑う事が何度かあり、この動揺をスイス生活にもっと慣れてしまう前に書き留めておきたくこちらに記す事にしました。

 

この記事だけでなく、私の書く事は私の視点から見た私のただの経験話なので万人に共通する事ではなく、ただの私の見解ですのでご了承下さい。

 

仕事はざっくりと言えば以前からカスタマーサービスが主で、ビジネスの顧客を対象に働いています。ドイツで勤務していた頃、顧客はもちろん大事でしたが当然の事勤務している人間に負担をかけ過ぎるサービスは行いませんでした。勤務中は出来る限りの事はするが定時になれば帰るし、時間があり顧客の為にやってもいいかな、と思える時は少し残って処理したりしていました。ドイツではスイス系と日系企業に勤務していましたが、日系企業に居た頃に日本人の同僚が緊急な対応が必要だという顧客の要望に副い、ヨーロッパ人担当者が退社後にも関わらず連絡をし、後々お叱りを受けていました。

 

ドイツでも勤務時間外も働く人は大勢いますし退社後に完全にプライベート時間に移行するのが当たり前、という訳ではないです。ですがこういった場合、会社に残った人間に判断が任されるのもありますが私の感覚では顧客に担当者の勤務時間外だと説明して明日まで待ってください、というのが最適だと判断していました。

 

顧客も大事だけれど労働者も大事。むしろ労働者の立場に重きを置くのがドイツ流だと私は感じました。なのでお客様は神様です、なんて事はないですし消費者の立場としては問い合わせをしても回答がない、修理をしてもらったら完成度が悪くても一方的な請求書を送ってこられる、質問がありインフォメーションカウンタで待つも担当者が同僚と談笑中で相手にしてもらえない、等は珍しくなく辛い思いもしました。

ですが、労働者側に立ってみると自分を犠牲にする事なく、自分の生活に重きを置いて暮らそうと思えばそれが出来るのです。(もちろん前述した様にいつも理想的な勤務形態ではありません。)

 

話は遡り、日本に居た時に外資系の企業で働いていました。ここでもカスタマーサービス的なものを。しかし外資系という土壌もあり、社内の考え方は顧客なんて待たせてナンボ、残業なんてもっての他、定時になったらさっさと帰りなさい、と。残業する人は心配されるような会社でした。これはこれで特殊な会社だったのだと思いますが、この精神でドイツでカスタマーサービスを始めるとぴったり合って、気がとても楽でした。個人的にはむしろ手を抜いて申し訳ない位の思いだったのに、それでもその働き方でドイツでは顧客から褒められたので驚いたものです。

 

そして、この感覚を持ち合わせたままスイスに来てしまったので大変な事になりました。大変な事、というのは大げさかもしれませんがスイスはドイツほど労働者様様ではなかったのです。スイスは観光大国ですからやはりある程度はやって来る人にとって良いものを提供しよう、という心意気は感じられます。労働者が犠牲になるべき、という考えではないようですが消費者の事もちゃんと考えられている(ドイツと比較すると)。

 

また、ドイツの勤務先で見ていて思ったのは個人個人がマイペースに働いていてある程度は規律が取れているのに、何かおかしな事があっても容認されるか意外と注意される事なく放置される。または上司が注意しても改善される事がなくおかしなままか、その原因の人が結局辞めるか解雇になるという傾向がある。

スイスでは個人個人がマイペースに働いてはいるけれど、平均を逸脱したおかしな事は少なく、そんな事があろうものなら誰かがすぐさま上司に言いに行く。個人の個性も大事だけどある程度の調和は取れるようにできている。

 

ドイツでは正直で居る事が誠実だと考える人も多いし、自分の意見をいつでも主張するのかと思いきや、上司には楯突かない、意外と事なかれ主義という印象はありました。

ドイツでは新しい事をするとリスクが高いと思っている人がいる印象もあったので、職を失い新しくチャレンジする方がリスクと考えるとそうなるのかもしれません。

 

スイス…と言っても約二年住み、約一年半しか勤務していない我が社の事ですが、、

上司に対してもほぼ対等に意見を言いにいきます。淡々と、あまり感情的に見えない(ドイツと比べると)。意見を述べない事はむしろそこに存在していないと扱われるかのような…国民投票がある国なので個々人がしっかり自分の意見を主張する事は当然なのかもしれません。

 

また、スイスの勤務先以外で趣味に打ち込む人を見るとはりきり過ぎて無理なプランなんじゃないか、とかおもてなしがはりきり過ぎていきすぎる、というのを目にする気がします。ドイツでは何だか私もよく分かってないですが自分を潰してしまうような程度まで持っていく事が少ない様に感じます。でもそうしてしまう人も居て、そういう人は燃え尽き症候群とか病欠で会社に来なくなってしまうなどがあるような…

 

実はそのスイスのはりきり方を見ると私には自然な事に思えるし、むしろ日本ならもっとやるだろうからマイルドに思えるのですがドイツの方はたまに引いています…加減が難しいですね。。

 

あと、仕事ができる人が崇められるみたいな事はスイスでもドイツでもないのですが、業務以外のスモールトーク、声かけはどちらも大事な様で多少は必要です。私はドイツでのそういう行いがちょっと大げさに感じて嫌だな、とは思っていたのですがちょっと大げさ位にしないと後々めんどくさくなる事もあるので渋々やっていました。その勢いでスイスで同じ感じで声かけしたら大げさな人だったようで若干引かれました…悲しかったです。とりあえず観察していて気づいたのは、自然な声かけはOK,とにかく丁寧な挨拶とごめんなさい、ありがとうが大事、という事でした。

 

何を当たり前の事を、と思われるかもしれませんが、ドイツではちょっと大げさな声かけが良い、丁寧な挨拶はびっくりされる、ごめんなさいはあまり聞かない、ありがとうは大事、だったので違う文化なのです。

 

ここまで私の見解を書いてきましたがドイツでもドイツ人の友人で残業や時間外勤務、急に上司に呼ばれて週末仕事をしている人もいました。ただ休暇と病欠はしっかりとれてるようでしたが。業界によっては休暇の日程を自由に決められない人もいました。

またスイス人の友人や聞いた話によるといじめがひどい、上司がワンマンなどもあるので私の今ここで書いている事はやはりただの私の経験し考察した小さな世界の話です。

 

スイスと言えども4言語が使われ、言語圏によって文化も違うだろうしスイスの田舎とチューリッヒ州内、チューリッヒ市内では全然違うとスイスの方にも言われるので本当に様々です。私の会社もスイスにあるドイツ企業なのでドイツの影響もかなりあります。

 

他にもスイスでは、人件費の高さ故の労働問題もあると聞きました。気が向いたら少し調べて書いてみたいと思います。

 

以上、スイスとドイツの働き方で未だ悩む私の個人レポートでした。

(しつこくて申し訳ないですが、ただの私の経験話なのでスイスとドイツの全体話だと思わないで下さいね。キャハ≧(´▽`)≦ 

ひまつぶしにどうぞ)