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計らずもドイツからスイス(ドイツ語圏)へ移住 両国の生活を比べつつサバイバル方法/学習記録をメモしていきたいと思います。

イタリア系移民について小話


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チューリッヒにはイタリア系移民が多いです。なのでイタリア語を聞くのは珍しい事ではありません。

 

スイス内にイタリア語圏があるのでスイスの方かもしれませんがチューリッヒ州の外国人比率を見ても一番多いのはイタリア人、その次にドイツ人、となっているのでイタリアの方の可能性が高いかもしれません。

 

社内にも結構な数のイタリアンな名前の方が居て、二世の割合が多いのか母国語はスイスドイツ語だけど、親が話すのでイタリア語も話せるという方が多いです。

 

両親がイタリア人で本人はスイスで生まれ育った人がある日、小学校に入学した時の話をしてくれました。

 

まだ小さかったけど、教室に入ってすぐに自分と同じような境遇のイタリア人(国籍はスイス)を探した、との事。

 

イタリア人ぽい見た目の人や、名前がイタリアンな人をいつも無意識に、どこに行っても探していたと言っていました。

 

年頃にはやっぱり、自分は何者なんだというアイデンティティーについての葛藤があって、もう今となってはそんなのもなくて自分はスイス人なんだな、と思うけれど若い頃は結構悩んだ、と言っていました。

 

イタリア語を話せるしイタリアンなフルネームなのにイタリア人のようなイタリア語は話せないし、イタリアに帰ったからと言って故郷に戻ってきた気もしない、と。

 

彼いわく二世の人はそういう葛藤があり、三世の場合はそこに加え声高に私たちの故郷はイタリア、私たちはイタリア人!と誇るべき事の様にわざと言う人が最近は多い気がする、と言っていました。

 


その話を聞きながら、ドイツで知り合ったイタリア系移民二世の男性二人の事も思い出しました。

 

片方は見た目はピッチピちのティーシャツに金のネックレス、ピッチぴちの細身のズボンでこれぞイタリア人!という感じなのに中身はとってもドイツ人なんだ笑(^_^;)、と自分で恥ずかしそうに言ったひと。

 

もう片方の人は割と控えめな感じの方で、他の友人も交えてイタリアンレストランに行った時に、イタリア人のウェイターさんとイタリア語で話した後に「やっぱり僕のイタリア語は本場イタリア仕込みじゃないからアクセントでドイツ育ちとバレちゃった。。」と恥ずかしそうにしていました。

 

この男性二人がどう感じていたかは不明ですが、前述のスイス人男性の様に年頃には自分のアイデンティティーについて悩んだのかもしれないな…と。


オーストラリアに行った時に船で大量に移住してきたイタリア系住民の多い地域に行くことがあり、昔の白黒写真を見ながらイタリア系移民って私の周りでよく出会う気がするな、と思ってたのですがよく考えると今も仕事がないからと他のEU国で仕事を探すイタリア人も多いし、移民するのは最近始まった文化でもなさそうですね。

 

詳細は不明ですが何か機会があればイタリア人移民の歴史に関するものを調べてみたいです。イタリアにお住まいの方にはもしかしたら周知の歴史的事件があったりして?

 

 

私は日本人として日本で育ったので年頃にアイデンティティーの事で悩むなんてもちろんなく、彼らの気持ちを想像してみようとしてもなかなか難しいです。

 

スイスは三割が外国人の国です。帰化してスイス人になった人も相当数いるそうなので、表には大きく出ないけれど、イタリア系以外にもアイデンティティーについての葛藤を経験してきた人が多いのかもしれません。これからも減ることはなさそうだし。

 

大人になって自由意思で移民となった私の状況と二世、三世の想いは交わる部分はあまりないかもしれないと改めて感じたのでした。