口の悪いドイツ人同僚が、余裕なく多くの業務に追い込まれて言ったひとこと:
「こんな仕事やめてやる!」「ちくしょー!宝くじが当たったら即効やめてやる!!
コンニャロ!! ○▲□(非常に悪い言葉)!!」
…との事でした。
近くに座ってるので、「本当に?本当に辞めちゃうの?仕事なく生きていくのも暇じゃない?気分転換になるし、私だったら週2日、午前中だけパートしに来ても良いかなぁ~。」と私が言ったんです。
そしたら、思いっきり完全に仕事なんてやめて自由の身になる!!との事。
以下、会話形式で話の流れを書いていきたいと思います↓
私「へぇ~。じゃあ仕事やめて何をする予定?何かしたいことがあるの?」
同僚「猫カフェなんていいな、猫カフェをオープンしたいんだ。」
私「ね、猫カフェ!? あー、確かにチューリッヒに猫カフェないし良いよね。猫カフェ私も大好き!」
同僚「え!?猫カフェに行った事あるんだ!?実はまだ行った事がないんだけど、彼女がロンドンの猫カフェに行ったらしくてさ…すっごい猫達がかわいかったらしくて。俺も行ってみたいんだよね。」
私「猫カフェいいよー。時間帯によっては皆寝てて相手してくれないけどねぇ…。オープンするとしたら、チューリッヒ?」
同僚「チューリッヒなんて家賃がバカ高いし、衛生局とかうるさそうだから現実的じゃない。どこか別のところですると思う。あと、猫カフェ以外にしたいのが、保護施設にいる動物達をみんな引き取って、どこか大きな自然の沢山あるところでのびのびして暮らせるようにしてあげたい。」
私「え……そんな心優しいアイデア私には無かったわ。。」
同僚「だって、動物がのびのび暮らせないのは可哀想だろう?たぶん東ドイツのどこか静かな場所に土地を買って、だな。スイスは土地代も餌代も高いから無理だろうな。でもドイツでも餌代とか大変かなぁ。」
と、まあこんな会話でした。
わたくしはですね、この会話で自分の心が腐っていると自覚しました。
人間、余裕のない時は人に優しくできない事があるじゃないですか!!?
みんながみんな同じじゃないけども…。
それなのに、彼は仕事で行き詰ってて、余裕がないのに、宝くじが当たったら動物の為に何かをしようと思ってるんですよーーー!!
私なんて、宝くじがあたったら、ファーストクラスで日本に飛んで、漫画喫茶で漫画読みまくり、とかそれ位の事しか考えてなくって、全くもって自分本位な事しか考えてなかったので、彼の優しさを知って感動しました。
しかもね、口が悪いので四六時中、文句ばっかり言ってるんですよ。
それなのに、この優しさ。ギャップ萌えかよ!!と思いました…。
この会話から、余裕がなくても優しさを持ち続けれていられる人間になろうと思ったのでした。
おしまい。