スイスに来てからよくヘリコプターの音を聞いている気がします。
優秀な救助ヘリ組織があるというのはドイツに居た頃、たまたま見たドキュメンタリで知りました。その救助ヘリが飛んでいるのかもしれないし、牛がヘリで運ばれてるのかもしれないし、山の上の方に家を建てる人用に資材を運んでいるのかもしれません。
アクセスの不便な山岳地帯ではヘリを利用する事が必然となるのかもしれません。
山の多い国だからヘリをよく使用する理由は多岐に渡るのだろう、と思うのですがどうにもヘリコプターの音を聞くと憂鬱になります。
ドイツに居た頃、ヘリの音を聞くとどこかで何か事件が起きていて、その現場に向かう報道ヘリを何度か見た事がありました。何かあったんだな、と思ってネットニュースを見たらタイムリーにそのニュースに関する事を書いていてやっぱり!と思う事が多かったです。
この印象で、ヘリコプターの音=事件性のあること?と思って憂鬱になるのかな、と思っていたのですがそれにしても、心臓がドキドキするし大げさだな、と思っていました。
先日、また仕事中にヘリコプターの音を聞いて…またかあ…と思いながらふと、なぜヘリコプターの音で反応するのかが分かりました。
ずっと前の話ですが、ドイツで研修生として勉強していた時に、研修先のすぐ隣の通りで事件があり、その犯人が見つかる前の3,4日間ずーっとヘリコプターが近くを飛んでいたんです。
最初は何だろう?こんなに近くでうるさいな、と思っていたのですが、ある日研修先の人がその事件について説明してくれて、犯人を捜しているらしい、と。
怖いな、と思っている先にすぐに犯人は見つかったのですが、被害にあった人が居るのでハッピーエンドではありません。
穏やかな村みたいなところで起きた事なのと、当事者がみんなすぐ近くの人だったという事で急に物騒になってショックだったんだと思います。被害者の事を聞けば聞くほどリアルに感じられて、余計に怖くなったのと、悲しくなったのと…。
こうやって理由が分かればドキドキもおさまるかな、と思ったのですがそうでもないようです。
こんな状況なのに、やっぱりスイスではよくヘリコプターの音を聞くのでこのまま放っておくのもよくないのかもしれないな、と思って何か対策がないか考え中です。
どこかでポロっといいアイデアがやってくるのかもしれない、とも思っていますが、どなたか何か良いアイデアをご存じでしたら、お知恵を貸していただきたく…。
m(__)m