何年か前の冬に、パジャマのままソファーに座ってダラダラしていました。
夫がキッチンに行って何かしてたみたいなので、念力? テレパシー?などでついでにコーヒーでも持ってきてくれないかしらん、と思って試してみたのですが何も起きませんでした。
キッチンから戻って来た夫に、念を送ってみたんだけど気づかなかった?と聞いたら、何を言ってるんだこの人は?という表情のまま否定されました。
こういうの、テレパシーって言うんだけど知ってる?と聞いたら、知ってるけどドイツ語の発音ではテレパティーだよ、と。
Telepathie のthieのところがシーじゃなくてティー。
Theaterもシアターじゃなくてテアターとドイツ語発音では言うので、同じルールですね。
その後も何度か夫に念を送ったつもりで用事を頼んでみましたが全くもって成功しません。
それなのに、一度見知らぬ赤ちゃんに念を送ってみたら伝わった事があります。
ドイツ時代の家の目の前にトラムの駅がありました。家は日本式の五階だったのですが、よく窓越しに下を見てトラムを待つ人を観察していました。
ある日、お父さんに抱っこされている赤ちゃんを見つけたので、【赤ちゃん!こっち見て!こっち、こっち、ずっと上の方だよ!】と念を送ったら、ぱっと上を見て、(たぶん)目があったんです。
夫には全く効かないテレパティーが見知らぬ赤子には効いたよ!と喜びました。
いやあ、ついにテレパティーが成功したわ、と喜んでいたのですが、ここ最近あれはテレパティーじゃなかったのでは?と思い始めました。
ただの視線を感じる、というやつだったのかも。
見知らぬ犬でも背中をじっと見てたら振り向くことはあるし、ふとどこかを見たら誰かと目があって見られてた、ということありませんか。
私の場合は視線を感じる、というような大それた感覚はないですが、ふと顔をあげて右を向いたら誰かと目があった、とかいうのはよくあります。皆こういうのはよくあることじゃないのかな、、と勝手に思ってるのですが(*´-`)
先日のこと。電車での通勤途中に停車駅の近くに老人ホームがあって、窓際に座るおじいさんが見えました。前掛けみたいなのをして、伏し目がちに動かずにずっと座っていました。ドラマとかで見る老人ホームのおじいさんのまんまだな…あのままずっと動かないのかな…と観察していたら、顔を上げて私の方を見たので驚きました。
距離で言うと10m位離れていて、老人ホームは私の乗っていた電車より2階ほど上の高さにありました。
視線のチカラかもしれません。じっと見るとやっぱり伝わるんだなあ、と。
学生の時に、こっそり見てるつもりなのに好きな子と目があってしまったのは、このせいだったのかもしれないなあ…と。
視線のチカラ、あなどれません(・ε・ )。
注意せねば。