スイスすごろく++スタートはドイツ++

計らずもドイツからスイス(ドイツ語圏)へ移住 両国の生活を比べつつサバイバル方法/学習記録をメモしていきたいと思います。

日常にひそむ芸術家達

Escher in Het Paleis

スイスで暮らし始めて、もう山の景色はお腹いっぱいだわ、もう当分見なくても大丈夫、と思ってるのにやっぱり感動する山の景色を見ることがあります。

 

そうなると感動も大きく、あぁ~なんて美しいのかしら~、とウットリ。

 

そして、ふと思い出すオランダの芸術家(だまし絵で有名)、M.C.エッシャー

彼は海があるオランダが大好きだったのですが、息子さんの病気療養のためにスイスに引っ越して来たそうです。そして、山々の景色にうんざりしていて、早く海のあるところに帰りたい、といつも言っていたそうです。奥さんはスイスが気に入ったようで、そんなに嫌なら、あなただけオランダに帰れば!私はスイスに残る、みたいな雰囲気になってしまったそうですが…。

 

この話はオランダ、デン・ハーグエッシャー美術館に行った時に知ったことです。デン・ハーグに友人が住んでいるので何度か遊びに行っていて、その時にせっかくだから有名なエッシャー美術館に行こう、と。当時はスイスに移住する予定がなかったので、海が大好きな私の夫も、海が好きなら山に囲まれたスイス生活は辛いだろうな…と言っていました。それなのにスイスに移住してしまったよ…!

 

でも夫はスイス生活に満足しています。スイスの景色も美しい、と。

こんな事があったので、スイスの山々を見ながら、エッシャーはこれが嫌でたまらなかったのかぁ…こんなに美しいのになぁ。。と時々親戚のおじさんかの様にエッシャーの事を思い出します。

P1000332.JPG

 

家のベランダで夜空を見ていて、ベルギーの芸術家、マグリットの絵に出てくる空みたい、と思う事があります。近所のプールで泳ぎながら、窓ガラス越に空を見ていても、まるでマグリットの描く絵の空みたい、と思う事もよくあります。

 

ヨーロッパに来るまでは幻想的な空の景色に思えたのに、住んでみるとよく見かける空の姿で、マグリットは空に関しては特別な描写をしてたわけじゃなかったんだな…と気づいたり。

 

This is not a Window

 

ドイツに住んでいた頃、用事があって訪ねた先で少し不快になる事があって、なんなんだ、こんなところもう二度と来てやらないぞ!とプリプリしながら通りを歩いていたら、たまたま通った家の壁に「パオルクレーの住んでいた家」と書かれたプレートがありました。

 

なんたること!こんなにプリプリしているのに、スイス人芸術家、パオルクレーが住んでた家に出くわすなんて!ちょっと、嬉しくて軽く飛び上がってしまった、本当に。

と、未だにあの時の不快感とパオルクレーが直結する、という切ない思い出があります。

 

Paul Klee: Fleeing Ghost

 

そしてチェコプラハや、オーストリアのウィーン、ハンガリーブダペストへ行けば、アールヌーヴォー、ユーゲントシュティールの建築物三昧で、チェコの芸術家のミュシャの絵やオーストリア画家のクリムトの絵の世界なので、その美しさに酔いしれてうっとりしてしまいます。

 

Alphonse Mucha - P1 Reverie/Daydream, 1896.

Klimt, Music

 

ドイツ人の姪っ子ちゃんのぬいぐるみ、エゴンの話もあります。

ぬいぐるみコレクションの中にふくろうが居て、名前はエゴンというそうです。5歳位の女の子がエゴン!こっちへおいで!と呼びながらおままごと遊びをしているのを見ると、エゴンってオーストリア画家のエゴン・シーレをと同じ名前。。。やっぱりドイツ語圏の名前なのねん…と思ったりもします。

 

egon shiele from an exhibition catalogue


そして、最後にオランダ人画家フェルメール真珠の首飾りの少女、の絵について。

この絵も、デン・ハーグで見ました。エッシャー美術館の近くにある、マウリッツハイス美術館にて。

何度目かのデン・ハーグの友人訪問で、その時にはスイス移住が決まってました。

自転車を借りて良いお天気のデン・ハーグをぐるぐる周って、デン・ハーグの美術館は小ぶりで良い、とか言いながら入った美術館でした。

 

この絵、そのものよりもここまで世界中で有名になった絵が、なんでもない自分の日常の延長にある事が不思議に感じられました。そして、この絵にたどりつくまでに、他にもたくさん心揺さぶられる絵を見ていたので(別の階で)、なぜこの絵がここまで有名になって、他の絵はそうじゃないんだろう、と思ったり。

 

その時は、もう車で気軽にデン・ハーグまで来れることも無くなるし、友人にも会えなくなると分かっていたので、この絵をどこかで目にすると、あの天気がよくて友人とサイクリングがてら街を巡った日、美術館で階段の下から友人の写真を撮ったことなどを思い出し、その時のなんとも言えない切なさを思い出します。

 

こんな感じで、日常に有名芸術家や芸術がひそんでおります。

実はまだまだありますが、長くなりそうなのでこの辺で…。

 

Vermeer Girl with a Pearl Earring, Mauritshuis, The Hague

 


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