スイスすごろく++スタートはドイツ++

計らずもドイツからスイス(ドイツ語圏)へ移住 両国の生活を比べつつサバイバル方法/学習記録をメモしていきたいと思います。

ポケットから賛否両論

Unpopular Opinions

ドイツ語の試験用に以前買ったテキストを見ていて、ひさびさに思い出した事があります。

 

意見を言い合う項目なのかと思うのですが、ひとつのテーマについて、長所短所、メリットデメリットなどの、相反する意見や考えをいくつか表に書き込まないといけないものがあります。

 

どのレベルからこういう項目があったのかは忘れたのですが、試験の内容によっては筆記の時に長所短所を書いて、そこから自分で決めた結論を書かないといけなかったような…?

 

ドイツ語の勉強をしはじめた時に、この意見をたくさん出してまとめる課題を凄くめんどくさいといつも思ってたなあ…と思い出しました。

 

外国語を勉強する理由は人によって様々違うので、たとえば映画を字幕なしで理解したい人、旅行で会話をしたい人、書籍を読みたい人、仕事でどうしても必要な人、など目的によって勉強の仕方も違うと思うんです。

特に試験を受ける予定がないのなら、必要なものに使えそうな事だけ勉強するので十分じゃないかな、と私は思いますが、ここは人それぞれということで…。

 

試験に合格する事を目的に勉強する人もいると思うのですが、ドイツでよくあるドイツ語の試験には、読解、聞き取り、会話、筆記、という四つの技能の全体点で合格が決まるものがあります。

 

この試験に合格が必要であればどの技能もバランスよくインプットアウトプットができてないといけない、という。

 

私は当初、試験を受ける予定がなく、日常生活で不自由なく暮らしていけるドイツ語力をつけたいな、と漠然と思っていたので、ドイツで買うドイツ語テキストにいつも載っている、この意見をまとめる項目を見るたびにうんざりしていました。

 

むしろ嫌で仕方ない、くらいでした。

 

それなのに、ドイツ生活でこの賛否両論のまとめがいかに大事か、という事が暮らしていく内に徐々に分かってきました。

 

皆おしゃべりをして過ごす事が多いので、ひとが集まると何でもしゃべって、あれが良かった、これが良かった、私はこれを良いとおもう…理由はなんとかかんとかだから…と些細なことでもちゃんと理由を言うんです。

 

それに反する意見を言うのもごく普通で、もちろんそこに理由も必要。そして相反する意見を言う前には相手に共感の姿勢も見せておく…っていう。

 

そんな討論ぶったものじゃないんですが、賛否両論をポケットに詰め込んでおいて、場面に合わせていい感じに出していく、という。

 

嫌で仕方なかったのに、突っ込まれたら答えるしかないので、慌てながらですが自然に賛否両論を集める癖がつきました。

 

この間も会社でプレゼンを聞いていて、なんとなく当てられそうな気がして慌てて頭のなかで長所短所を三つずつ用意していました。

 

もちろん、ドイツだけでなくスイスでも同じなので、ドイツ生活の習慣が役立ってるのですが、スイスではドイツと意見の言い方が違っているみたいで、最近はこの辺をこそこそチェックしています。

 

こういうのは欧米文化だとは思うのですが、かと言ってどこの国でも言い方が同じな訳ではなく、元同僚に多かったオランダの人の言い方やフランスの人の言い方もやっぱり違っていて、違いを見つけるのが面白かったです。オランダ人はちょっとジョークを交える。フランス人はずっと反論なのかと思ったら反論の中に賛成意見をはさんできたり。もちろんこれも人によりますが。

 

ドイツのひとはよく、アメリカ人は本当の事を言わないから分かりにくい、と言っていました。それを聞いて日本人の私はドイツ人は言っちゃいけないことまで言い過ぎだよ、とよく思っていましたが…(* ̄ー ̄)

 

ところ変われば、賛否両論あっても見せ方までも違うようです。

ややこしいです…ね。これが異文化ってやつですかね。