日本人であれば、基本的には最低でもひらがなとカタカナで自分の名前を表記できると思います。漢字が使われた名前であれば漢字表記も合わせて三つの表記方法。
スイスで生活していると、当たり前ですがこの日本語の表記方法は日常では省かれアルファベットのみの表記。
正式書類に書かれる名前も、仕事用のメールアドレスも全てアルファベット。
それで生活をずっと続けているので、ときどき日本とやり取りしていて日本語表記で自分の名前を書くと、あ、これが私の正式名(という言い方も変ですが…)なんだ!と眠っていたところを急に起こされるみたいな気分になります。
それで、小さい頃にひらがなを習ってじぶんの名前を書いて喜んだこと、漢字で書けるようになって更に喜んだことも思い出しました。
母に刺繍してもらった私のひらがな名が入ったのタオル生地のTシャツとかも。
そっか、あれが私の本当の名前だ!と。
アルファベット表記も間違いではないけれど、なんだか少しよそよそしい、というか未だに距離を感じます。私だけかもしれませんが。
日本語の分からないドイツ人夫に「私の名前は日本語でこう書くんだよ。」と説明しても、ピンとこないようで、ふーん、という反応のみ。
悲しい…私の本当の名前なのに、と思います。
アルファベットを使わない国から来て、アルファベット圏に暮らす他の国の人もそんな事を思ったりするのかなぁ、と少し疑問に思っています。
これからあとどれぐらい日本語で自分の名前を書くチャンスがあるのだろう、とセンチメンタルに一瞬なることがあり、慌てて近くにある紙の上に書いてみて、しまいには書きなぐりみたいに何度も書いて、何やってんだろう…(;´д`)と思ったり、という事がときどきあります。。。