バスに乗っていた時に、向かいに二歳半位の(たぶん)スイス人の女の子が座りました。
(本当にこの↑画像のような感じの女の子でした)
座って早速、ひとこと「あなたは誰?/ Wer bist du?」と聞かれました。
名前を聞かれるわけでなく、何者かを聞かれることなんてよく考えたら今までの人生でなかったので、一瞬驚いたのですが、小声で私の名前を言いました。
周りの人が女の子の発言を聞いて笑っていたので、なんとなく気恥ずかしくて小声で答えたのですが、どんどん普通の声のトーンで質問してくる女の子。
それにちょっと小声で答える私(;゜∇゜)。
何か水筒みたいなものを持っていて説明してくれるのですが、子供の言葉なのかスイスドイツ語なのか分からない部分も多く、会話が成り立たないので「その水筒の黄緑と紫きれいだね。」とこちらから質問したら、蓋がこうやってはずせて、なんとかかんとか、と説明してくれました。
「普段は幼稚園に行ってるの?」と聞いたら
スイスドイツ語で「まだ!/No nüüt (標準ドイツ語ならNoch nicht)、クリッペ/Krippe!(たぶん三歳位までの小さい子供の行くところ)」と言われて、あ、そうかやっぱりスイスドイツ語じゃないと通じないのかな、と思ったので一応私の知ってるスイスドイツ語を使って「友達/ Früünt (標準ドイツ語ではFreunde)はたくさんいる?」と聞いたら、うーん、と考えながら「従姉妹!/Cusine! 、あなたには従姉妹がいる?なんて言う名前?」と聞かれてこれまた一応小声で答えました(;゜∇゜)。スイスに来て長年会ってない従姉妹の名前を言うことになるなんて…
そして「あなたの赤ちゃんはどこ?/ Wo ist dein Baby?」と唐突に聞かれたので、赤ちゃんはいないよ、と答えて何故わたしに赤子がいるか聞いてくるんだ??と。
その子がベビーカーに座っている赤ちゃんと一緒にバスに乗ってるからかな?と思い「あの赤ちゃんはあなたの赤ちゃんなの?」と指さして聞いたら、苦笑しながら「あの赤ちゃんは私の赤ちゃんじゃなくて、弟だよ。」と。
標準ドイツ語だと男兄弟の発音はブルーダーなのですが、スイスドイツ語発音でブルェーダーと言ってたので、可愛いなぁ…と。
小さい子の苦笑って結構傷つきますよね(笑) まだ小さいのに、色々と大人や世界の秘密を知ってるような顔をする瞬間ありますよね… ドキドキしてしまう。実はやっぱり何でも知ってるんじゃないのか、と。
あと、ブエップと言う単語を何度も使って私に質問してくるのですが、最後まで何のことか分かりませんでした。後日調べたら、スイスドイツ語で「男の子」という意味でした。こんな基本中の基本の単語まで知らないとは…悲しい。。
ドイツでもそうだったけど、小さい子供と話していて会話が成り立つと、すごい!私のドイツ語って子供にも通じるんだ!と思って感動します。今回、スイスで初めてまともに小さい子と会話したので、一応少しは通じたみたいでこれまた嬉しかったですq(^-^q)。
スイスだからとスイスドイツ語の単語を部分部分使ってみたけど、よく考えたら、小さい子って方言以外の言語にも触れますよね。日本でも多くの場所で方言が使われてるけど子供番組は標準語だったり、売っている絵本も標準語のものが多いと思うんです。だから、がんばってスイスドイツ語で話しかけなくても標準ドイツ語で十分通じたのかも…と。
そして最初のひとこと「あなたは誰?/ Wer bist du?」、というのが絵本で使われてそうな表現だな、と。子供の半分以上ファンタジーの世界にいる感じ、普段大人とばかり接している身としては癒しになりました。
あと、「あなたは誰?/ Wer bist du?」なんて表現、滅多に使わないし聞くこともないな~、と思っていたら次の日に見た映画「君の名は。」でめっちゃ多用されてて笑いました( *´艸`)
ちゃきちゃきした感じの可愛い女の子でした。
ご近所さんの様なのでまたバスの中で会うかもしれません。
たぶん私の事はもう忘れていると思うけれど、それでも気がついたらまた話しかけられそうな気がします。
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