今でこそ慣れましたが初めて聞いた時はなんたること!?と思ったドイツの方の発言はこちらです。
「眠れなくなるから夜六時以降はコーヒーを飲まない」
「満月だからよく眠れなかった」
日本でしゃかりき働いてエネルギーいっぱいだった状態でドイツに来て、この発言を聞いた時にはこのお姉さん方は一体何をいってるんだ!?と思ったんです。
でもですね、ドイツで暮らし始めるとこういう事の意味が少し分かってくるようになりました。
ドイツでは割りとなんでもゆっくりのんびりだし、ちょっと街中を外れると真っ暗で星がキラキラしていたり…
日曜日は朝なんてシーンとしていて、人の気配が感じられないわ、なんてのもあったので、そもそも自分の出来ないことはしない、という生き方だから余計になんかナチュラルになっていく、というか。。
コーヒーに関しては鈍感な私には未だに果たして本当なのかどうなのかは分かりません。でも言われて見れば少しギラギラしてしまうような…
満月の話に関しては、最初はふーん、位で聞いてたのにドイツ生活慣れてくると、今日なんか攻撃的な人が街に多い、とかなんか危ない感じがする、と思うと満月の日だったので我ながらマジかー!? こりゃ、やっぱり満月の夜に狼になっちゃうかも、と。
基本的にそんなネオンギラギラの繁華街とかがないので、電飾が少なく満月があかあかとしているのがよく見えました。日本の満月は白っぽいのにドイツで見る満月は黄色と山吹色の間のような…その時によって違いますが。
でも眉唾物だぜ、と人に話して変人扱いされるのも面倒なので黙っていたのですが、ドイツで知り合った日本人の人が「その日満月だからね、街の人がちょっとおかしくなると思うし外に出ないの。危ないでしょ。」と言っててこれまたマジかー!?と思いました。
ドイツ人にも一応、満月って人の性格が攻撃的になったりすると思う?と聞いたら、「そりゃ、あんなにあかあかとしてたら影響ない方がおかしくない?こんだけ天気予報気にしながら生きてるんだから、関係ない方がおかしい。」とキッパリ言われました。
意外と男性でもこういう話に真顔でそうだろう、と言う人もいたりして。なかなかメルヘンちっくです。いや、メルヘンでもなんでもないのか…
それで少し話はそれますが、ドイツに来た頃はドイツ人って素朴で純粋、と思うことがいっぱいあったんです。
でも数年経ったら私もそんな生活を送るようになりました。
ある朝、スーパーで特売の美味しいスイカを買いました。
甘くて美味しいので少しだけ切って会社にもっていって、デスクで食べてたんです。
午前中に食べ終わって、あぁ、おいしかったなぁ、家に帰ったら残りがいっぱいあるから家でゆっくりスイカが食べれる、嬉しいなぁ…と。で、寝る前にもスイカおいしかったな、いい日だったな、となったんです。その日のハイライトはスイカでした。
他にも、スイスのチョコレートをお土産に貰って、美味しかったので仕事しながら一日中、家に帰ったらそのチョコレートを食べるのを楽しみにして過ごしていたり、と。
で、家に帰ってきたら美味しいからって全部ひとりで食べてしまった夫と喧嘩になり、寝る前にもチョコレート食べれなかった、グスン、みたいになったんです。
こんな事、以前のせっかち人間には考えられないことでした。我ながら生き急いでるのか、という位バタバタしていて、せっかちで早口だったのに。
人間って変わるもんなんだな、と思った次第です。
ナチュラルに生きていると、満月の夜に狼的になってしまうものなのかも。
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