平和な日々を送っておりました。
特に悩みもなく…足が冷えるなぁ、カイロ貼るべきか?貼らずに耐えるか?位のことしか考えていなかった日。
スイスドラマを見ていたのですが、ドイツ人男性が行方不明になった話でドラマの中の人が「この街(小さな街)でドイツ人が平和に暮らしていけると思うのか?」と言っていて、ちょくちょく、あ、この街でドイツ人は嫌われてるんだな、というのが分かる内容でした。
私は日本人なのですが、ドイツ人夫とドイツからスイスに引っ越して来たので何となくドイツ側の気分になって、少し傷ついてしまったんです。
気を使って夫に「こんな事言うなんてひどいよねぇ~ドラマだけど。アハハ。」とチラ見しながら言ってみたら、別にいつもの事、って感じでケロっとしていました。
そうだった、ドイツで暮らしてるともっとえげつないこと言い合うので鋼の心をゲットできるのだった、忘れてたぜ…と。しかもドイツ人ってだけで結構外国から槍玉に挙げられ慣れてるもんなぁ(過去の外国人排斥が原因)…なんて。
スイスに引っ越してくる前からドイツ人とスイス人は相性が悪い、と言う話を聞いていました。スイスで働いたけど感覚が合わなくてドイツに戻ってきた人の話も時々聞きました。でも一定数のドイツ人がずっとスイスに住んでいるので合う合わないは個人や環境の問題なのだと思いますが。
でも、私は知りたがり人間なので、常に考えていました。なぜドイツ人とスイス人は合わないのか。ドイツの方ははっきり何でも言い過ぎるし、悪気なく相手をけちょんけちょんに攻めちゃう。スイスの方は穏やかな感じで感情を見せないけれど、切る時にはスパっと切っちゃう、と言う感じ。私は自分の日本人的感覚を大事にしていれば、スイスの方との交流をそつなくこなす自信がある、と思っています。
でもまあ文化的背景とか、昔からの事もあるだろうし、人によって考えは違うので細かい事は分からないのですが。。。
ドイツ人夫には、「あなた、ここはスイスなんだから言いすぎないで下さいよ。オブラートに包んで遠まわしに言って下さいよ。あと、出来るだけおとなしくなさって下さいね…」と時々言っています。
これもダンスコースで何となく察したのですが、やっぱりドイツに比べるとほんのちょっとでも静かにしておいた方が安全…という。ドイツ語ではZurückhaltendと言います。
遠慮がち、くらいがちょうど良い。
ドイツで英語コースと発声練習コース、あとスタジオレッスンなんてのに参加しましたがコースが始まっても一部の人は結構大きな声でプライベートな事をベラベラ話し続け、先生はやく注意をして下さいよ!と思ったら、まさかの先生までおしゃべりに参加、なんて結構珍しくありませんでした。なので、しっとりめっちゃ静かな訳ではないですが皆が一律に穏やかな感じでコースが始まる、と言うのがスイスに来てから新鮮でドイツとは違うな、と思ったのです。
ドイツはカオスだったけど、裏表のない良さはあったと思います。
それでも踏み込んじゃいけないとこまでガンガン来るので、おい!いい加減にしろ!なんて事もしょっちゅうでしたが…。
スイスでは一応、郷に入っては郷に従おうと、日々様子見をしています。
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