知り合いのおじいさんで、東ドイツからの逃亡に成功した人がいます。
初めて会った時から足腰がしっかりしていて、目がキラキラしている。
たまにポツリポツリとしか話さないのに声が低くてかっこよくて的を得たことを言う。
この方、若い頃さぞモテただろうなぁ、と思っていたら人伝いに聞いた話ですがそれはそれはモテたそうで、そこに伴ういざこざ話も盛り沢山のようでした。
耳が遠いので、私が大声を出してもなかなか会話が成立せず、あまり話す事はありません。うちの夫がじいさん!って感じで意気揚々と大声で話しかけるのと、電機系統のものが好きな様で、夫がアンテナとか電子機器の紹介をすると嬉しそうに会話しています。
これも人伝いに聞いた話ですが、そのおじいさんがベルリンに旅行に行って博物館みたいなところに入ったら、東ドイツから西ドイツへ逃亡した人の紹介展示があり、思いっきり若い頃のおじいさんの写真と名前と、逃亡後の記事が展示されていて、びっくりして階段から落っこちそうになったそうです。
どうやって逃亡したかの詳細は省きますが、もちろん偽造書類を持って、との事。
逃亡が途中で見つかって、負傷したのに死に物狂いで全力で走ったとかなんとか…
で、そんなこんなで西ドイツにやってきてから彼が思ったことは「あの逃亡をやってのけて生き残った俺にはもう恐れるものは何もない!」だったそうで、新しい事業をするにも、失敗するにも、また何かを始めるのも、なーにも恐いことはなかったそうです。
ふむふむ、その話を聞いて思ったのは、この方がこんなに自信に満ち溢れて魅力的なのは、東ドイツからの逃亡が成功したからなのだろうか。
それともその前から自信満々でそこそこモテ男だったのだろうか、と。
今となっては知る由もない話ですが。
うちの夫からはただの電子機器マニアの、たまにひょこっと現れるじいさん扱いをされていますが(体調と気分次第でいつ会えるか分かりません)、人に歴史あり、すごい生命力、恐れるものは何もない精神でやってきた人かと思うと、本当に凄いなぁ、としか言いようがありません。
あれやコレや、些細なことで文句ばっかりたれちゃいかんな、と少し反省っていう
よくありがちな事を思ったり。
私がいいな、と思ってるのはその電子機器マニアじいさんが今の時代のテクノロジーに感謝してそれを謳歌しているというところです。新製品はほとんど買い込み、仕組みや出来る事に興味を持ちながら、テクノロジー様様生活を満喫しているそうです。
思いっきり生きることを楽しんでる姿が良いですね😁。
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