ドイツではデポジット/保証金の含まれたペットボトル製品や瓶があり、空になってから最寄のスーパーの専用機に入れるとデポジット/保証金額が書かれたレシートが出てきて、それをレジにて提示しお金をもらう、という仕組みがあります。
この仕組みを利用して、おそらく定職に就かれていないであろう人々が街のゴミ箱などを漁って空の容器集めをしています。
屋外イベントや公園でBBQの時期になると、近くで大きなビニール袋をもって空の容器を探している方々を見る事も多いです。
こういった事があるので、ドイツからスイスへ引っ越して来てすぐに、スイスでもデポジットがあるのかな?と思い確認しましたが、その様な制度は無いとの事。
じゃあペットボトルは何処に捨てたら良いんだ?と調べたらスーパーなどに専用ゴミ箱があるのでそこに捨てれば良いとの事。
なのでペットボトルを使ってはせっせと専用ゴミ箱に捨てに行ってたのですが、ある日気づいたのです。ペットボトルは小さく潰して捨てられている!…そりゃそうだ!小さくなればなるほど、ゴミ箱はすぐにいっぱいにならないから良いはずだ!
そこで、今までペットボトルを潰さなかった気の利かない自分を悔やんだのですが、何故かペットボトルは潰すものではない、と思っていました。
なぜなのか…あ!ドイツではペットボトル返却機に潰して入れてはいけなかった。バーコードを読み取ってもらうには潰れていない状態じゃないといけなかったからだ!
と気づき、若干安心しました。
後日、ドイツのケバブ屋さんで遅いお昼を食べていたところ、スイス人家族が近くに座っており、お店を出る時に飲んでいたペットボトルを小さく潰して店員さんに渡そうとしたので、店員さんが慌てて駄目だよ!!と言っていました。
店員さんが「スイスでは潰して小さくするのが親切だと思うけど、ドイツではこの容器にデポジットがついてるから潰しちゃ駄目なんだ。」と。
大した話ではないですが、スイスからドイツへ行かれる方、ドイツでペットボトルを潰さない人を見ても不快に思わないでください。
ドイツからスイスへ行かれる方、スイスでペットボトルを潰す人を見ても驚かないでください。
国によって親切心に違いが出ちゃう、っていう…
国というか仕組みの違いですね。