ドイツで家を出て行く時に、壁に開けた穴は全て閉じ、壁を白く塗りなおし美しい状態で大家さんに引き渡さねばなりせん。何か壊れようもんなら容赦なく頭金から修理費用をさっぴかれる。
ここで揉めに揉め、裁判沙汰になるのもよくある事。
かく言う私も以前の家で揉めてしまい、裁判こそなかったものの頭金から少々さっぴかれてしまいました。
ドイツでは賃貸の事で揉め事が多いので、Mietervereinという協会があります。
大家さんや管理会社に不当な事を要求されたらこの協会に掛け合い、助けを請う、という。うまくいく場合もいかない場合もありますが、泣き寝入りするくらいなら!と思われる方は会員になられてみてください。Mietervereinで検索をかけると最寄の協会が表示されるかと思います。
私達の部屋は築100年の旧式アパートの最上階にありました。上には屋根裏部屋がありましたが誰も住んではいません。屋根が古くなっていたのか、屋根裏部屋を通り抜け雨漏りしてしまい、一部屋の天井に染みなどができてしまいました。何度か大家さんに連絡し、修理業者も来てくれましたが雨漏りは治りませんでした。染みだけでなくドイツでは特にカビの健康被害を気にする人が多いので、カビの問題もありました。
こういった事があったので、家の引渡しの交渉カードにさせてもらい、壁を白く塗る作業(穴もふさがなくて良いとのこと)、洗濯機を置いていくので買い取ってもらう、という事を大家さんに了承してもらえました。頭金も問題なく返ってくる予定です。
珍しくうまくいったのでビックリですが、うまくやってくれたのはドイツ人夫でして、私は何もしておりません…
雨漏りはいい事ではありませんが、退去時の交渉事では心身共に磨り減る感じがするので今回は有能な交渉カードになってくれ安心しました。
ドイツでは本当に人やその時の気分によって対応が変わるので、何ともいえませんが夫は普段から大家さんにマメに連絡をとり、いかに借りている家が好きか、と言うことを伝えていたのが功を奏した気もします笑 大家さんも家の事が大好きだったようで褒めてくれる住人に悪い印象はなかったのかもしれません。